FC2ブログ

架空庵の日々

まったり生活をこよなく愛する凡人のごく平凡な日記兼雑記帳。

すみませぬ

レポートが忙しゅうて忙しゅうて…。という訳で暫定版ですがいきますいってみます。拙すぎるとは思いますが一応載せます。
問題点等あれば何か伝えてくれると嬉しいです。



ある日、どこかの並行宇宙で。




冬という季節は、日が落ちるのが早い。
その日は珍しく、部室には誰も来なかった。
正確に言えば、遥か昔から部室の部品と化している
無口な読書少女、長門有希と、誰も来ないという事実を
観測していた俺自身を除いては、だ。
ハルヒと朝比奈さんは買い物で遠出。
古泉は“機関”とやらの会合か何かだと言っていた。
…というかそういうことをあっさり漏らしていいのかよ。

何もすることのない俺は、パソコンを立ち上げ、
何をするでもなくインターネットに接続し、トップページに
設定されているSOS団のサイトのトップを眺めていた。
見ているだけで何か気分が変になりそうなハルヒ謹製(と言っても
既に長門にリテイクされているが)のロゴマークと
にらめっこしている俺の耳に、長門が何かの機械のように
ページを一定のタイミングでめくる音が届く。
大体いつも、長門が本を閉じた音がが帰宅の合図になっ
ている訳だが、この日は、少し事情が違った。

パタン、と軽い音がして、マインスイーパに熱中していた
俺の意識が引き戻された。
やれやれ、今日のお務めはこれで終わりか。
と、ふと隣に気配を感じて目を上げると、いつの間にかごく
近くまで接近していた長門が立っていた。
いつものこととは言え、結構心臓に悪いぞ、そういうの。
「っ、何だ長門?」
「…今日、…時間ある?」
この間十秒ほどだったか。
そして、俺がその意味を理解するまでに五秒。
「あ、…えっと、この後、か?」
こくり。
「何か、あったのか? その、涼宮絡みで?」
ふるふる。
「? じゃあ、何でだ?」
俺の記憶によれば、大体こうしてこいつが積極的なアク
ションを起こした時はあの天然迷惑自動生産装置関係だ
ったからな。疑問は当然だと思う。
「特に用件という用件はない。でも、来て」
「……」
ひょっとしてバグったんじゃないかコイツというかなり無礼な
思考が浮かぶレベルの衝撃が俺を襲ったと想像して欲しい。
だがまあ、暇であるのも事実だし、こういう誘いを断るのも
また何か違う気もする。

と、言う訳で。
殺風景という概念を具現化した長門有希の部屋。
毎回そうなのだが、この部屋は妙に落ち着かない。
その上今回は宇宙人製のアンドロイドもどきとはいえオンナノコ
にお呼ばれされているのである。

これが落ち着かずにいれるかッ!

「飲んで」
「ッ! は、ハイ!」
「…………?」
ほんのり湯気を立てる湯呑が二つ。
けど毎回口をつけているのは俺だけだ。
さすが長門と言うべきか、温度調節はばっちりだ。
何口啜っただろうか。もはや名物と化した沈黙を破るのは、
お約束通り俺だった。
「なあ、本当に今日は特に用事はないのか?」
こくり。
「そっか……」
何故か、笑いが浮かんだ。
「……?」
比較的分かりやすく首を傾げる長門。
そういえば、昔に比べて表情が浮かびやすくなってるよな、こいつ。
このまま、ゆっくりと、しかし確実に変わっていくのだろうか。
それが良いことなのかそうじゃないのかは判らない。
けど、どこかそれが嬉しかった。
「いや、何でもない。…そういや長門、眼鏡属性のことなんだ
けどな…」

今夜は、とりとめのない話でもしよう。
たまには、こんな時間があってもいいだろう。



                     了。


時間軸的には特に原作に縛られてはいない…つもりです。
何分パロ系は素人仕事なもので…。
精進ですね精進。
スポンサーサイト



  1. 2007/06/26(火) 23:44:45|
  2. SS
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<ああまったく | ホーム | まずは>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://fancifulhermitage.blog84.fc2.com/tb.php/74-817c7a32
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

架空庵 

Author:架空庵 
田舎に生を受ける惰眠を好む凡人。重度のオタクでありながらそれを必死に押し隠して生息中。抜けるような酸味と、後を引く苦味が持ち味。
「卍解はまだできないけどきっと覚えます」

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

足跡カウンタ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する